闘病戦記-ホスピタル・デュエル-(管理人・入院体験記)
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管理人ヤルダバオトのはじめての入院体験記(全4話)。
2009年07月の入院記録を文章化したもの。内容は真実ですが、一部誇張表現が含まれているので話半分に読むのが吉。
-第一話「ヤルダバオト絶体絶命!?」-
-第二話「水と空気が身体を引き裂く!薄れゆく意識の中で」-
-第三話「明かされる真実!精密検査という名の試練」-
-最終話「その名はムーベン!不浄なる臓腑を穿つ雷帝」-

-第一話「ヤルダバオト絶体絶命!?」-
07/10 -某市内・自宅-
身体を貫く痛みに眼を覚ます。時刻は朝5時。震源地は下腹部。腹痛なんてのは日常的なものだ。
だが、今回は明らかに異質なのだ。「痛みの質・破壊力」共に。
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こっている事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれはよくある腹痛だと思って、便座に
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ 座って踏ん張ったが何も出なかった』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何が起きたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 腹を冷やしたとか、食いあわせが悪かったとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
経済的な事情から病院にはかかりたくないッ!そこで問題だ!今日は出勤する日だが一体どうする?
@ハンサムのヤルダバオトは突如起死回生のアイデアがひらめく
A異変を感じた仲間(家族・友人)が来て介抱してくれる
B救急車を呼ぶしかない。現実は非情である。
おれが○(まる)をつけたいのは答えAだが期待はできない…
今は朝5時だ。誰もが寝ているこの時間に家族や友人がアメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して「待ってました!」と間一髪助けてくれるってわけにはいかねーゼ。
病院に行くにしても、営業開始時間(9時くらい?)までこらえるべきでは…。思索していたその時、痛みは波の臨界点を超えビッグ・ウェンズデーに。
「ぐぅああああぁぁぁぁぁッ!!痛い!痛い!痛い!痛いッ!」
もはや、意識を奪いかねないレベルに!だめなのか、もう…!?
…
答えB
答えB
答えB
…
5時30分、緊急事態(エマージェンシー)として、救急車を呼ぶ事に。救急車、そして入院。彼にとってはじめての経験であった。
(次回予告)
救急車から担架で救急病院に収容されたヤルダバオト。
苦痛に呻き、七転八倒する彼は再び立ち上がる事はできるのか?
腹痛の発生原因は何なのか!症状に対する適切な処置とは!?
次回、闘病戦記-第二話「水と空気が身体を引き裂く!薄れゆく意識の中で」-をお楽しみに!
君は、刻(とき)の涙を見る…(CV.小杉十郎太)
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-第二話「水と空気が身体を引き裂く!薄れゆく意識の中で」-
同日 -救急車・移動→救急病院・臨時病棟-
「身元確認!ヤルダバオトさん(仮名)、○才の男性ですッ!収容先の指示をッ!」
「大丈夫ですか!?今、救急病院に収容しますッ!すぐ着きますから頑張って!」
通信と救急隊員の呼びかけが聞こえる。身元…まるで事件の被害者だ。はは、笑えないな。収容されたのは市内某所の救急指定病院。
点滴、痛み止めの注射、採血、レントゲン撮影。様々な処置が施される。痛み止めのおかげで何とか家族、職場に現状を伝える事が出来た。
付き添いもいないので、全て自分自身でしなきゃあいけない。やれやれだぜ。医師達が騒いでいる。どんな状況なんだ?かなり腹痛が酷いんでな。簡潔に頼む。
「レントゲンで見ると胃の張り具合がちょいとおかしい。水と空気が溜まり限界まで膨張しているようだ」
腹痛の原因はそれか。で、吐かなきゃあいけないってわけか?
「普通の方法では骨が折れる。そこできさまがどう抵抗しようと関係ない処刑方法を思いついた…」
「!!」
「青ざめたな…勘のいいきさまは悟ったようだな…。さっき治療器具保管庫からいただいてきた…
奥までねじ込んで強制排出…これを見て恐ろしい結末になるのを気づいたようだな!」
「野郎なんてことを思いつくんだ…こいつは…やばい…ぜ」
※注=処置・対応してくださったお医者さんはとても献身的でした。取り出してきたのはビニールの管であって、ナイフじゃないです(w
画像は誇張された心理描写とお思い下さい。
処置方法はわかったが、問題はそれを実行するナース(今は看護師?)である。
ちょwwwwwめっちゃ殺る気wwwww(画像はイメージです)
管の先っぽにゼリー塗ったくって鼻の穴(右)にねじ込まれる。(えらいイキオイで)痛だだだだだ!もっと優しくwwwww白衣の天使ヒドスwwwww
眼を閉じていたのだが、間髪入れずに今度は鼻の穴(左)にファイナル・フュージョン!あででででで!すげぇ異物感wwwww喉の奥痛ぇwwwww
最終的に左の鼻にビニール管を通して処置完了。あれ、左の鼻片方だけ?…このアマ(失礼)、右の鼻で一回しくじりやがったな…!?
さらにオチをつけるが如く、胃からだばだば排出されるのを見ながら医者が一言。
「お〜、出るわ出るわ☆」
言葉を発する気力もなく薄れゆく意識の中、心の中で慟哭する。
(「のん気なコト言ってんじゃNeeeeeee!!1リットルくらい出とるっちゅうんじゃあ!!」)
(次回予告)
緊急処置を終え、個室病棟に入院する事となったヤルダバオト。
精密検査が開始され、いよいよ全貌が明かされることとなる。
過酷な現実、それを迎え撃つ為に行われる新たな処置とは!?
次回、闘病戦記-第三話「明かされる真実!精密検査という名の試練」-をお楽しみに!
君は生き延びる事ができるか…(CV.永井一郎)
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-第三話「明かされる真実!精密検査という名の試練」-
7/13 -救急病院・個室病棟-
気が付いたら天井を見上げていた。ベッドに寝かされ左腕に点滴…か。腹の痛みは少し治まった。挿し込まれた管は依然、水・空気を吸い上げ続けている。
完全な寝たきり状態で厠にすら行けない。身体の感覚が麻痺して尿瓶も役に立たず、下半身にも追撃の強制排出…。
採血・レントゲンetcの検査結果から、腸内に二箇所の不具合が発見された。
・「胃拡張症」=炎症(or潰瘍)などで胃の活動が大きく減退。空気・水を異常発生させ、胃袋の異常膨張・苦痛を生み出す。さらに後日の検査の結果、食道の後半から胃の入口にかけても炎症など大きなダメージを負っている事が報告されている。
・「横行結腸炎」=大腸はまず縦に伸び、横に伸びてまた縦にという形で構成されているが、横に伸びている部分に細菌が付着。炎症を起こし、腸壁の膨張、腸内の活動不良を生み出した。なお、「どちらかでも症状の悪化が認められる場合、緊急手術要す」との事。さすがに少し肝が冷えた。
点滴と血管からの薬物投与で、痛みもだいぶ治まった。二つの管を抜いてもらい、何とか起き上がれるようになるまで4日も費やしてしまったが…。
今回の一件で、救急車・担架・入院と初めてづくしであるが、まだ終わりではなかった。胃の症状を直に目視確認するアレの出番である。
恐怖のシ者、その名も内視鏡。俗称「胃カメラ」である。管理人は知らなかったのだが、内視鏡は口から以外に鼻から入れるものもあるという。ただ、鼻腔にも個人差があるため、狭くてムリならやはり口から捻じ込まれるそうだ。
経験者の方から「口から入る際の凄まじい苦痛と嘔吐感」について聞いたが、鼻からだと軽減されるとの事。
まず、最初に嘔吐感を軽減する(?)薬を飲む。養命酒のコップに入ったカルピス原液みたいなポーションが出てきた。味はなく普通に飲めた。
続いて感覚を麻痺させ、鼻腔を広げるスプレーを注入。両方にぶしゅっと。カメラを入れる鼻の穴を選択。選ばせてくれるので、管を抜いたばかりの左の鼻の穴を選択。
穴を広げる為にゼリー注入、拡張プラグを入れて5分放置。プラグはサイズを変えて二回入れる。
「穴を広げる拡張プラグを挿入したまま放置プレイ」
なんか妙にえっちな響きなのは気のせいですか?ここでナースさんが耳打ち。
「コレが入るようになったら、この後の(内視鏡)も同じくらいの太さだから余裕で入っちゃうネ☆」
一度妄想すると頭の中が全部そっち方向に(w
検査の準備が完了し、初めて姿を現した胃カメラ。その姿は…
先っぽが七色に光ってるwwwwwしかもウインウイン言いながら動いてるwwwww
かなり太い!拡張プラグより全然太い!同じじゃないじゃん!
「大丈夫、ゆっくり入れるから。ほら、力を抜かないと余計痛いよ」
いやぁぁぁぁぁ!そんなの入れちゃらめぇぇぇぇぇ!・゜゜・(/□\*)・゜゜・
無事終了したけど、人生で五本の指に入る長い時間だったよ…。だが、精密検査はまだすべてが終わったわけではない。
(次回予告)
治療経過は順調で胸を撫で下ろす中、精密検査はいよいよ最終楽章を迎える。
しかし、退院までの道のりを歩き続ける果てに突如立ちはだかる絶望。
絶飲食の極限状態の中、ヤルダバオトの瞳に映った巨大なその姿とは…!?
次回、闘病戦記-最終話「その名はムーベン!不浄なる臓腑を穿つ雷帝」-をお楽しみに!
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-最終話「その名はムーベン!不浄なる臓腑を穿つ雷帝」-
07/14 -救急病院・個室病棟-
内視鏡(胃カメラ)が終了し、絶飲食の「飲」だけ緩和された。「一日300ccのお茶のみ」という、かなり厳しい縛り。朝昼晩に100ccずつ錠剤を飲む時間に合わせて配られる事に。熱〜いお茶が五臓六腑に染み渡るぜ。数日振りの水分がこんなに尊いとは。
だが胃腸の弱体化も著しく、飲んだ後に胃痙攣を起こす。あいたたた。しかし、配られたお茶はなんか見た目がイマイチな気が…。なんというか、
どうみても尿です。本当にありがとうございました。
夕食時間に貴重な黄金水お茶をゆっくり味わっていたら、ナースさんが来訪。
「明日、大腸の検査をするので薬を追加しますから。あと、コレを読んどいてくださいネ☆」
検査手順が書かれたマニュアルを渡される。で、追加の薬ってなんすか?
「下剤です☆お腹の中をからっぽにしないと検査できないですから」
マジすか?覚悟はしていたが、改めて言われるとちょっと引いてしまう。しかも、晩に飲む錠剤は前座で、朝イチで”超”大量の下剤を飲む必要があるらしい。
「すいませんねぇ。絶飲食のあと久々にいっぱい飲めるのが下剤で…」
いや、まぁ仕方ないですわ。頑張ります、とほほ…
運命の朝を迎え、ナースさんが「両手に抱えて」下剤を持って現れた。
「持って来ました!”ムーベン”2リットルですっ!
2時間で全部飲んでくださいねっ☆」(ドン!)
___
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| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
ちょwwwww量が半端じゃねぇwwwww紙コップ何杯分wwwww
凄まじいオーラを発して立ちはだかる「ムーベン(レモン風味)」。やっぱ、名前の語源は無便(ムーベン)なんだろうか…?
覚悟を決めて少しづつ飲む。うげぇ、アクエリアス・レモンの出来損ないみたいな味。いやいや飲みながら、お腹ゴロゴロ。トイレトイレ、あうあう。
1時間の間にトイレ回数二桁を数えつつ、お腹が完全に空っぽになったのを確認。
そんなわけで、勝負下着検査用パンツに履き替えて内視鏡検査室へやってきたのだ。ふと見ると、検査室には主治医さんが座っていた。大腸内視鏡を出して、
「検査(やら)ないか」
今回の検査も初めてで緊張もピークに達しているのだが、主治医さんは手際よく準備していく。
「それじゃあ、とことん検査(よろこば)してやるからな」
摩擦を避けるためにゼリーを塗られて、遂に大腸内視鏡がお尻に少しづつ…
フタエノキワミ、アッー!
…幸いそれほど悪化していないので、手術はいらないそうな。検査はめちゃめちゃ痛かった。でも、こんなん気持ちよかったら逆にヤバいわwwwww
こうして、管理人はノンケであることを再認識。未知の世界に目覚めなくてよかった(w
後日、軽い食事から徐々に慣らして遂に退院までこぎつける事ができたとさ。
(エンディング)
無事退院する事が出来たが、まだ油断は出来ない。
体力の回復、食生活の改善が必要!おれたちの戦いはこれからだ!!
ご愛読ありがとうございました。ヤルダバオト先生の次回作にご期待下さい。
-闘病戦記(ホスピタル・デュエル)・完-
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