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スーパーロボット大戦・栄光と没落


キャラゲーとしては破格の売り上げと知名度を誇り、多くの関連作品が出続けるスーパーロボット大戦

諸君はこの作品をどう捉えているだろうか。私は「名作になる”はず”だった作品」と認識している。

ゲームに対しユーザーが思うのは「おもしろいか、おもしろくないか」、メーカーが思うのは「売れるか、売れないか」それだけだ。だがその双方の感覚のズレと摩擦に本作品は耐え切れなかった。

その結果は売り上げが頂点を極めたスーパーロボット大戦α以降、ずっと下がり続けていることからも明白だろう。

・第3次スーパーロボット大戦 25万本
・スーパーロボット大戦EX 37万本
・第4次スーパーロボット大戦 38万
・新スーパーロボット大戦 52万本
・スーパーロボット大戦α 75万本
・スーパーロボット大戦α外伝 58万本
・スーパーロボット大戦F 55万本
・スーパーロボット大戦F 完結編 55万本
・スーパーロボット大戦IMPACT 63万本
・第2次スーパーロボット大戦α 51万本
・スーパーロボット大戦MX 52万本
・第3次スーパーロボット大戦α 60万本
・スーパーロボット大戦OG 43万本
・スーパーロボット大戦OG外伝 29万本
・スーパーロボット大戦Z 50万本
・スーパーロボット大戦A 31万本
・スーパーロボット大戦R 28万本
・スーパーロボット大戦D 20万本
・スーパーロボット大戦J 18万本
・スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーション 20万本
・スーパーロボット大戦オリジナルジェネレーション2 16万本
・スーパーロボット大戦W 27万本
・スーパーロボット大戦K 21万本
・スーパーロボット大戦L 16万本
・スーパーロボット大戦MXポータブル 9万本
・スーパーロボット大戦Aポータブル 17万本

売り上げでのみ作品の出来不出来を語るのは私の独断ではある。私の持論を基板に語るので納得がいかないようならこれ以上読み進めないことをおすすめする。価値観が異なるので不快になる可能性が高いと思われ。

「評判の広まっている売れた作品がおもしろいとは限らない。だが売れなかった作品はおもしろくないモノの方が多い」

「スーパーロボット大戦」が名作になる要素は充分にあった。だが「バンプレスト(現・バンダイナムコゲームス)は本シリーズを踏みにじり自ら名作になりうる資格を放棄した」と私は思っている。

本コラムではその根拠について記載しているのでよかったら暇つぶしにでも読み流して下さいまし。


1.新ハードによって実現した声優のアフレコ

2.他社作品の人気を自社作品が獲得したと勘違い、そして慢心

3.肥大化に耐えられなくなったシナリオとシステム、バランス

4.セールスポイントでありながらネックとなった戦闘アニメーション

5.迷走するシステムが出した解答「小隊システム」

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1.新ハードによって実現した声優のアフレコ

コンピュータ業界およびゲーム機は加速度的に進化を遂げ、ついにCD-ROMにより声優の肉声をゲーム上で使用することが可能になった。

その歴史的第一歩を踏んだのが、当時次世代機と呼ばれた「プレイステーション(PS1)」で発売されたスーパーファミコンからの移植作第4次スーパーロボット大戦Sである。

第4次スーパーロボット大戦S【第4次スーパーロボット大戦S

初の試みだったこともあり全キャラにアフレコされたわけではなかったが、当時はDVDもろくに出回っていない時代である。「アニメ放映当時の声優がキャラを再び演じる」その衝撃は絶大だった。

声優が役を忘れていたり、声が老いて変化してしまっていたりなどやむを得ない事情はあったものの、喋るキャラクター達はユーザーを大いに満足させ次世代機の機能を思う存分堪能した。

次作新スーパーロボット大戦からついに敵味方問わずフルボイスという全ユーザーの悲願が達成されるわけだがそれと同時に巨大な「枷(かせ)」が本作品に掛かることとなった。

新スーパーロボット大戦【新スーパーロボット大戦

「引退・逝去した声優の役はどうする?または出演を断られたら…?」

アニメの声はキャラの魂そのものと言ってもいい。声が変わればそれは違うキャラなのだ。その考えが譲れない人は多いと思う。本作品は古参の版権作品を扱うがゆえに評価に直結する重要な部分であろう。

脇役・チョイ役はともかく、作品の色を決定づける「主人公の代役」は余程の事情がない限り簡単に容認できるものではあるまい。

結論から言えば既存のアニメと同じ手法「代役」を立てることで落ち着いた。「スーパーロボット大戦F(完結編)」の時は「オリジナルの声優以外は使わない」と公式発言するなど紆余曲折あったが。

主人公の「代役」を「新作」で完全に容認したのはスーパーロボット大戦α初参戦作品「超時空要塞マクロス」の主人公「一条輝(故・長谷有洋→野島健児)」が最初。

スーパーロボット大戦α【スーパーロボット大戦α】

諸君らはどう思っただろう。私は許せなかった。あいにくマクロス自体に強い思い入れがあるわけではない。だが商売のために過去の発言をあっさり覆し、さらに何の謝罪も弁明もなかったからだ。会社の事情など知った事ではない。

「スーパーロボット大戦F完結編」以降「スーパーロボット大戦コンプリートボックス」「スーパーロボット大戦64」とプレイは続けてはいた。

だが、少しづつ確実に熱意が失われていくのを感じていた。そして皮肉にも一番の完成度と評価を受け、最高の売り上げを記録したこの作品こそがキャラゲーをプレイする際に最も大事な「作品への愛と感情移入」を私から大きく奪い取ってしまった。

 

※以下・余談。思い入れのある声優とキャラの小話。

神勝平

神勝平(大山のぶ代)ドラえもん以外の役はすべて断る。ただし例外(NHK「おかあさんといっしょ」)があるため納得はいかない。個人的に無敵超人ザンボット3は好きな作品なのでどうしてもアフレコして欲しかった。

 

願わくば無敵鋼人ダイターン3の破嵐万丈と共演して欲しかった。つぎはぎボイスではなく撮り下ろしで作った真の「スペース・コンビネーション・アタック」が聴きたかったな。いつか説得に応じてくれる日を信じて待っていたのに…。

無敵鋼人ダイターン3【無敵鋼人ダイターン3icon

破嵐万丈だが「2006年8月6日」にすべてが終わった。「鈴置洋孝・肺がんにて死去」。破嵐万丈は死んだ。日輪と月輪がスーパーロボット大戦で手を取り合う機会は永遠に失われたのだ。

 

そしてこの声優問題がある限り「無敵超人ザンボット3」が優遇される日も永遠に来ないだろう。私にはそれが寂しい。

無敵超人ザンボット3無敵超人ザンボット3

剛健一剛健一(白石ゆきなが)「新スーパーロボット大戦」超電磁マシーンボルテスV参戦決定時、すでに引退、消息不明となっていたため代役が検討されていた。が、収録の情報を聞きつけてなんと本人からバンプレストに名乗り出てきた。喫茶店を経営していたという話もある。この人のお陰でボルテスVは平成の世に蘇ったのだから、もし営業を続けられているなら感謝を込めてお伺いしたいくらいである。

超電磁マシーンボルテスV(ファイブ)超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)

トッド・ギネストッド・ギネス(逢坂秀実・おうさかほずみ)「スーパーロボット大戦F」聖戦士ダンバイン参戦決定時、同じく引退、消息不明。声優のツテや興信所を使ってようやく探しだしたらしい。まるでお尋ね者である。まぁ、苦労の甲斐あったせいかF完結編では原作であれほどショウ・ザマといがみ合っていたトッド「ハイパー化させず、あわよくば説得することすら可能」など原作ファンも複雑な気分になるレベルでのイベント優遇っぷりであったが。

聖戦士ダンバイン【聖戦士ダンバイン

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2. 他社作品の人気を自社作品が獲得したと勘違い、そして慢心

多くの版権作品を一同に介したシミュラマシリーズ「スーパーロボット大戦」。その人気は版権作品それぞれに散り散りになっていたファンをひと括りにしたことが大きいだろう。

マジンガーZ、ゲッターロボ、ガンダムの三作品から始まった本作は多くのロボットアニメ(版権作品)を参戦させ、その中に取り込みその度に新規のファンを獲得してきた。

ダイナミックプロ作品とガンダム。二大ロボットアニメと共に歴史に埋もれるはずだった他のロボットアニメを復活させ、ロボットアニメ業界に新たな息吹を吹き込んだ功績は非常に大きい。本作が売れることで続編・リメイクが作られた作品は上げればきりがないほどだ。

しかしここに問題が生じる。ロボットアニメ(版権作品)という資源は有限なのだ。いつかは過去のロボットアニメ全てを掘りつくしてしまうだろう。まるで化石燃料のように。

だからこそ、それに変わる作品(オリジナル・ロボットアニメ)を自ら作る必要があった。いや作らなければならなかったのだ。

あえて汚い表現を使おう。「他社の(著作権の面倒な)介入なしで未来永劫利益を生み出す自社だけのオリジナル・ロボットアニメ」を欲したのだ。バンプレストは。ユーザーのためではなく自社の金儲けのためだけに。

その解答が「魔装機神超機大戦SRXである。この2つがバンプレストオリジナルロボットの中で最も大規模に展開されたシリーズと考える事に異論はないだろう。誕生経緯はそれぞれ異なるが、他の版権ロボットアニメを超える人気を獲得することを目標とされたのだ。

果たしてそんな事が可能なのか?結論から言おう。他の版権ロボットアニメを超えることは、

「絶対に不可能」だ。

なぜなら、他の版権ロボットアニメは玉石混淆だが「プロの作品」であることに変わりはない。それを版権作品を商品として使ってきただけのバンプレストの社員が作った「アマチュアの作品」ごときが超えるなど天地が逆転しても不可能だ。

愛されたのはバンプレストオリジナルロボットではない。オリジナルロボたちは他の版権作品たちを繋ぐ架け橋であったからこそ「各作品ごとの溝を埋める潤滑剤としてのみその存在を許されていた」のだ。

いつしかバンプレストは慢心し「自社のオリジナルロボット達は人気を、市民権を得た」と大いなる勘違いをしユーザーとの乖離を始める。

そしてアニメ「魔装機神サイバスター」とOVA「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター「スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズで自らそれを証明してみせた。それぞれが傑作であったかは私ではなく歴史が判断してくれるだろう。

サイバスターは当時ファミコン版第2次スーパーロボット大戦で参戦を断念した聖戦士ダンバインの代わりだった。そして「第4次スーパーロボット大戦S」とSFCソフト魔装機神-THE LORD OF ELEMENTAL-の発売と続編断念にて役目を終えたのだろう。

第4次Sのオリジナル主人公達(今のイルムやリン達)もこれで一応の言い訳はできる。(…魔装機神は今頃になって晩節を汚しているようだが)

本シリーズの肥大化は限界に達し、アメコミのように設定と世界観のリセット(やり直し)という方法を余儀なくされた。そして新シリーズとして起動したのがあの忌まわしい超機大戦SRX新スーパーロボット大戦である。

SRX超機大戦SRX(SUPER ROBOT X-TYPE)

メカデザインについては問わない。私は造型にこだわりがあるわけではないからだ。しかし、SRXの顔についた「バンプレストロゴ」のゴーグルは誰が見たってバンプレストが宣伝のためにデザイナー(カトキハジメ)に口出しした結果だろう。

あえて言おう。ロボットアニメに一喜一憂するユーザーを「ただの金を落とすバカ」として扱うのは構わない。だがユーザー側に「バカにしていることを気取られるような宣伝商品」を売り込もうとするのは商売として愚策だとどうして理解出来ないのだろう?

そしてその慢心は第3次スーパーロボット大戦αバンプレイオスという最高に醜悪な姿で具現化、いや偶像化とでも言おうか?ともかくその存在を顕にした。…私は吐き気がした。

バンプレイオスバンプレイオス

歯止めが効かなくなったSRXはメインパイロットリュウセイ・ダテと共にスーパーロボット大戦α」「第3次スーパーロボット大戦α」「スーパーロボット大戦OG オリジナルジェネレーションズ」とあまたの作品を「開発者のえこひいき全開の超性能」で蹂躙していく。

リュウセイ・ダテリュウセイ・ダテ

SRXと共に本作を支える主人公となるべく生まれたリュウセイ・ダテ。しかしバンプレストの思惑は外れた。「新スーパーロボット大戦」は次回作を断念するほど評価は低かった。ロボットマニアという三枚目のキャラは主役向けではないと個人的に思う。

行き場を失ったバンプレストの悪意はロボット以外にも向けられた。スーパーヒーロー作戦というカタチで。本作から隠す気もない「えこひいきと自社宣伝」が始まる。リュウセイとSRXの設定改変という名の終わりなき迷走もすべてはここから始まった。

人気獲得のために改変・設定変更を繰り返す。その事実自体が人気喪失につながるという矛盾を抱えながら。

きっと今日もリュウセイは思い入れのかけらもない空虚で「天上天下」な必殺技ボイスを叫び、汗臭い努力とは無縁で、有り余る才能とご自慢の念動力とトロニウム・エンジンで人気獲得の踏み台達を嬲り続けていることだろう。SRX計画が達成されるその日まで。

 

 

アンチスレにあったリュウセイ・ダテさんのわかりやすい黒歴史

372 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/08(土) 19:42:50.96 ID:yohHS1SE.net [1/5]

新スーパーロボット大戦

「落ちちゃいなちゃーい」のセリフが特に有名。この他には「やだやだもっと強い敵居ないの〜?強い敵だして〜」「あまいよ〜ん」等がある

この時は単なるギャグキャラだった、アヤがリュウセイの天敵という設定でリュウセイを押さえる事が可能だった(今では信じられないことだ)、

そもそもウィンキー社長の脚本自体が大問題などの理由からあまり重要視されていない

なにしろ立ちションに行って敵の基地への入り口を見つけるのだからシナリオの酷さはお察しくださいというものだ

ライのホモ疑惑を故意に広める、ワッ太を事あるごとにボコボコ殴るなど幼稚な行動が目立つが、不快さにしても幼稚の一言で済むだけマシだったといえる


ユニットの性能にしても分離形態は特別強いということも無く、SRXは攻撃力は高いが改造ができない上に3ターンしか合体していられないので複数人乗りのメリットもあまり無い

ボスキラーは真ゲッターロボ、ゴッドガンダム、ダンクーガ、マジンガーZが非常に強いので別に使わなくても何も問題ない


宇宙編26話の台詞

>リュウセイ「相変わらず、心配性だな。戦艦にタイヤをつけて喜んでいるような奴等、どうってことないぜ」

お前にだけは言われたくない台詞である


同じく宇宙編26話の台詞

>隼人「お前達のRシリーズが真の力を出せれば、ゲッターを引っ張り出さなくても良かったんだがな」

SRXが本気を出せばゲッターはいらない発言


宇宙編でSRXに合体した時の台詞

リュウセイ「ふっふっふっ・・・・夢にまで見たスーパーロボット。こうなったら、オレは無敵だぜぇ」

沙羅「あの子、何かさらに危なくなってない?!」

当時はまだ危ない奴ということは認知されていたようだ。サルファでは誰一人としてリュウセイの無謀な行動を問題視しなかった

リアルロボッツファイナルアタック


ストーリーは説明書のプロローグがすべてと言っていいので、作中ではストーリー的な会話は一つもなく、当然リュウセイも何も悪さをしない。

対戦時の音声も新スパの使いまわし。オープニングムービーでラスボスのゲトゥビュームが登場

エンディングムービーで破壊されるが、再びオープニングムービーと同じ映像が流れゲトゥビュームはたくさんいて何度でも復活しますよというバッドエンド

ゲトゥビュームに乗っているアナ・スタシアさん(CV:折笠愛)はたぶん二度と登場しないであろう。別にキャラクターを乗せずとも人工知能でよかったのでは?

リアルロボット戦線

リュウセイ一人だけゲスト参戦。未プレイなので詳しくは知らない

主人公のムジカがR-1に乗って「リュウセイ君オリジナルナックルパーンチ」と言うらしいのでリュウセイ病の元祖ということか


375 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/08(土) 19:53:45.85 ID:yohHS1SE.net [2/5]


スーパーロボット大戦α


「スーパーロボットの武装はダサ目のネーミングに〜」=スーパー系はダサいという偏見

とってつけたような病弱な母親設定が登場。作中ではそれについて一度触れられるのみで機能しているとは言いがたい設定であった

ダンクーガはSRX計画の一部

バイストンウェルに行った際にイングラムがリュウセイは射撃が得意だから護衛に連れて行けばいいと言うのだが、この一言だけで信者はリュウセイは射撃の天才扱いする


リュウセイの異常に早く伸びる念動力レベル

ジュドーやショウ・ザマといった一流ニュータイプや聖戦士ですらLV65にならないと技能LV9にならないのにリュウセイはなんと49で念動力LV9になる。

しかもその凄さを強調したいのかレベル44からレベル1上がるごとに技能レベルが上昇するという狂いっぷり

ニュータイプが最大で命中回避に+30%、聖戦士が最大で回避+30%なのだが、念動力は命中回避に最大+40%

さらにガッツも所持しているのでこれが発動すると命中回避に+50%で合わせてなんと90%。これに加えてクリティカル率も+50%。

低HPになるのであまり関係ないが装甲値も最大30%プラスされる


SRXは異常に攻撃力が高い

無気力無消費で使える攻撃力3300のブレードキックに対し、強化イベント前の超電磁スピンの攻撃力が3200(強化後は3700)

攻撃力3800のゲッタードラゴンのシャインスパークと同威力で射程が長いドミニオンボールが気力110で5発も撃てる

爆砕剣の攻撃力は無改造状態で5000。空適応がBだが出撃可能なマップはほぼすべて宇宙であり、地上には「Air」の量産型エヴァぐらいしかHPの高い敵はいない

これが空適応Aだと50話のアストラナガンを簡単に撃墜できるので、空Bはその調整のためでしかない

コンバトラーとボルテスは追加された最強武器をフル改造してやっと5600。熱血を使用しても、魂をかけた無改造の爆砕剣に劣る威力しか発揮できない

ダンクーガは野生化で2.5倍まで攻撃力を上げられるが断空光牙剣は断空剣をフル改造しないと追加されず、初期攻撃力が4800なのでやはり爆砕剣より威力が劣る

真ゲッターロボでさえストナーサンシャインの初期攻撃力は5100。魂を使えないのでこれも爆砕剣に劣る

万丈は魂を使えるがサンアタックの初期攻撃力は4200。これも駄目

奇跡を使用できるガンバスターはスーパーイナズマキックの初期攻撃力4900だが、

ノリコの奇跡の習得レベルが85。一方レビは60。通常プレイでレビの他に奇跡を実現可能なLVで使えるのはフォウだけである

爆砕剣を超える威力を発揮できる武器は「捨て身(魂+クリティカル=4.5倍)」もしくは「魂」を覚える特殊誕生日の主人公が後継機の最強武器を隣接して使用することと、魂を使ったグランゾンの試作型縮退砲だけである

主人公機もグランゾンも一人乗りで、シュウは気合がないので意図的に敵を撃墜するか激励で気力を上げる必要があるのに対し、SRXは3〜4人乗りでその内3人が魂か奇跡を使用可能なことに加えてライが気合を使えて、アヤが激励を使えるので気力上げも容易

ただでさえSRXは異常な攻撃力の高さなのにもっと強力な武器がある

隠しユニットではあるが一撃必殺砲は無改造状態で攻撃力6000、最大で7500

しかも射程が9と長く距離補正があるので隣接して撃てば攻撃力、命中率にだいたい20%以上の以上の補正が付く

ラスボスが一撃で死ぬと揶揄されるのは主にこれと、捨て身フルインパクトキャノンのせい

しかし捨て身を覚える特殊誕生日は他の精神コマンドが使いにくく、

命中回避に難のある精神コマンドの主人公をチマチマ育てるのは面倒なのに対し、

SRXは念動力補正があり命中回避コマンドも最初から覚えていてアヤが努力を使えて攻撃力も高いため楽にレベルを上げられる

合体回数が10回という制限があるがラーカイラムルートでなければ9〜10話しか使用できないため殆ど意味がない。ラーカイラムルートでも14話

愛覚えていますかと最終話のみ複数マップに分かれているため1マップごとに1回の合体回数を消費するはずだが大した違いはない

3枠か4枠使うから強いということにしても、分離形態でもZガンダムやF91と同等か若干劣る程度の強さはあるし、

新のようにターン制限もなく、1マップの間なら分離合体は自由なのでネームドキャラ以外なら分離戦闘合体も十分可能

376 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/08(土) 19:56:32.99 ID:yohHS1SE.net [3/5]


スパヒロでは最後までユーゼスの支配に屈することなく打ち勝ったイングラムが、ユーゼスに支配されていてアヤを撃って裏切って敵になるという最悪の改悪が行われ、イングラムは何一つ得をしないままリュウセイだけが見せ場を与えられた

新キャラを作って敵にすればいいのに既存のキャラを、しかもよりにもよって元主人公を改悪してリュウセイの敵役にするという暴挙が平然と行われたのだ

スパヒロのイングラムとユーゼスの決戦のシーンが台無しである

アストラナガンなんていう厨機体に乗せられてしまって、グランゾンと戦うと宇宙が消滅するんだとか。イングラムもシュウもそんなキャラじゃなかったのに

サルファで平行世界の番人がどうのこうのと言う後付け設定が加わり、現在も留まることを知らない改悪が続けられイングラムは転落し続けている

この時の間違いさえなければ彼もOGシリーズで頼もしい味方キャラとしてヴィレッタやギリアム達と肩を並べて戦うことができていたはずなのに

フラグを立てた後リュウセイの説得、もとい寺田によるマッチポンプによりイングラムは正気に戻るのだが、

その際にスーパーヒーロー作戦の記憶を持っているということが明かされるため「こんなのイングラムじゃない!」と言いたいファンを絶望させた

敵役であるユーゼスの方もリュウセイのレベルに合わせて単なる人間味の無い3流悪役に成り下がった。何か企んでいたらしいがそんなことはなかったぜ

イングラムだけでなくユーゼスの方も改悪と後付設定が続けられている

レビ「私は…私を助けてくれたお前の気持ちに報いたい。そして、お前の力となりたい」 「それが私の罪を償う方法だと思う…」

この頃からリュウセイは女の子に尽くされて当然!な考えがあった模様

リュウセイの気持ちに報いる事が罪を償う方法ってなんだそりゃ


α for Draemcast

αで叩かれたサイコドライバー関連のセリフが修正

SRXがないとエアロゲイターに勝てない → SRXが使えるようになってもみんながいないとエアロゲイターに勝てない等セリフが修正されている

最初からそうしろと叩かれたのは言うまでもない

SRXはわざとらしいぐらい弱体化し産廃と化した

だがしかしR-1強化のために、サイバードを文字通り踏んづけて攻撃するアカシックブレイカーという合体攻撃が登場

これぞ踏み台であると非難の的になった

DCαオリジナルルートではユーゼスは霊帝の手の平で踊っていた小物に格下げされた

リュウセイと関わると悲惨な扱いになるというのは敵味方変わらないようだ

α外伝


αが散々叩かれたので自虐セリフで卑屈になるなどウザいのは変わらず


R-1とは別物のR-1改が登場。叩かれても新型は与える寺田。もちろん戦闘アニメもバージョンアップ

そしてなぜこの機体が存在するのかという謎は放置された

リュウセイは大器晩成型という成長タイプなのだが、これがバグによりレベルが100を越えないと成長率が上昇しないため、いつまでたってもろくに成長しないというリュウセイのキャラを見事に表現していた

しかしロランやミオ達がこの巻き添えを食らってしまい彼らも才能が開花しない凡人のままということになってしまった


382 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/08(土) 20:11:18.15 ID:yohHS1SE.net [4/5]


OG外伝

OGSでART-1があmたリュウセイの専用機かと叩かれて急遽マイとヴィレッタも乗れるように変更

叩きをそらそうとしてマイ用の機体扱いして全く似合わない機体を押し付ける

ヴィレッタを乗せると念動力がないため使用できない武装があるので本当にただ乗れるだけでしかない

>リュウセイ「……あの爺さん、誰なんだ?」

>リオ「さあ?」

>マイ「きっと、ロボットを作ってる博士だ……」

>リオ「何でそう思うの?」

>マイ「リュウに観せてもらったアニメで、ああいう感じの人が出てたから」

リュウセイの影響ということでマイがとても頭の悪い子にされる。なおリュウセイに反省の色は一切見られない

マイと最も親しいのがアヤで、マイの方が若干シスコン気味だったのに、

アヤ完全スルーでリュウセイの趣味一色に染まってアニメとの区別がつかない頭の可哀想な子になってしまった

超威力低燃費良射程の合体攻撃追加、ランページとかよりはるかに使い勝手がよい

>リュウセイ「俺が『天上!』って言った後で、お前が『天下!』って叫んでくれると、ばっちり決まるんだけどなぁ」

>ライ「断る」

>リュウセイ「ちぇっ。SRXを操縦してんのは俺だし、ちょっとは協力してくれたっていいじゃん」←こいつは操縦以外のことはしていない。エンジンはライが、念動力はアヤが担当

>ライ「……いいか。よく聞け」

>リュウセイ「?」

>ライ「お前の操縦や攻撃タイミングに合わせ、トロニウム・エンジンの出力を調整するのは大変なんだ。

>「加えてダメージコントロールに電側補助……」

>「大尉のメディカルチェック、各種データの取得、セイフティの管理、サーボモーターのチェック、冷却材の供給、パージしたパーツの位置補足……」

>「SRX合体中にやることは山ほどある。その上、必殺技の名前を一緒に叫べと?」

>リュウセイ「わ、わかったわかった。俺が悪かった。謝るよ。30から32まではカットしとくからさ」

>ライ「……33もだ」

ふざけたモーションデータを作りダメ出しされる。どう見ても遊びでやってます。テンザンのことは忘れたのだろうか

カイ「シミュレーターだからと言って、油断するな。実戦と同じだと思え」 「決まり文句だが、これを軽んじる奴に成長はない」

ついに公式にリュウセイは成長しない奴だと認められたようです

連撃拳をテストもせずにムラタにぶっつけ本番で使うが返り討ちにされピンチを招く

リュウセイには好かれようと擦り寄るのに、アヤと仲良くしないマイ、アラドゼオラと仲良くしないラトゥーニ

マイはOG2のエンディングでエクセレンに「お姉ちゃんと仲良くするのよ」と言われ約束していたのだがそんなことは忘れてしまったようだ

ディバインウォーズ

テンザンに完全に実力で負けたのにいちゃもんをつけるDQN

寺田がブログでリュウセイが酷い目にあうとか書いてたが

実際は戦車隊の下っ端にちょっとボコられただけというしょぼい展開

ロブ「変形するなよ!絶対するなよ!」

そして当然のごとく勝手に変形を行うリュウセイ

しかもそれでピンチを脱出とかどうしてそんなに都合よく事が運ぶんですか?

ウィングガストの上に乗って大気圏に落ちそうになったライを救出するのだがウィングガストを踏むなと叩かれた

アヤとレビのテレパシーに無関係なリュウセイが割り込む。しまいにはマイの名前を叫ぶとかお前はマイの何を知ってるというんだ

木村漫画版ではSRXとジガンスクードとクロガネが一直線に並んでホワイトスターのバリアを破るのだが、

バリアを突破するとSRXは無事なのにその後ろのジガンだけが粉々にされた

木村と八房のマンガによってついにイングラムの死亡回数がついに8回を達成

383 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/08(土) 20:11:53.06 ID:yohHS1SE.net [5/5]


ジ・インスペクター

平行世界のリュウセイがアインスケさんに抹殺される。こっちの世界に来たついでにもう一回殺してくれればよかったのに

リュウセイがダメージのない模擬弾を使わず ファルケンを試作武器で投擲で推進器を壊し、それが原因で奪われたのに

「元気出せよ、ラトゥーニ。 あんな攻め方をされたら、いくらお前でも対処できねえさ」

ラトゥーニが未熟だったからファルケン奪われたみたいな言い方

3話のネタバレインスペクターの「リュウセイの腕を認めた上で」という記述。リュウセイに認めるほどの腕があるのか?

「俺たちはチームだ。互いをフォローしあうために組んでんだ」

ふーんフォローしあうねえ。それにしちゃあアヤを宇宙に捨てようとしたり扱いが酷いのは何でだろうね

アニメでは足は飾りイベントが無かったとはいえリュウセイにこういう台詞を言わせると非常に嘘くさくて白々しく見えるのがよくわかる

動けなくなったアヤとマイを一応念動フィールドで庇おうとするのだがバンバン貫通されて何の役にも立たない


シークレットハンガー

リュウセイがロボットアニメをライとアヤに布教するという話で1話使う

マイにゲシュペンストキックの叫びの練習をやらせるというネタで1話使い、マイがさらに頭の悪い子になる

これがなければ単なる声優のおふざけで済んだのに

イラストだけしか見てないから内容はよくわからんがヴィレッタの話もリュウセイのロボ趣味が絡んでくる

SRXのキャラが出てくる話には必ずロボ趣味で絡んでくるのかと思いきや、

マイがクスハ、レオナ、レーツェルに料理を教えてもらう話にはリュウセイは出てこない

「守人の標(後編)」という話にはリュウセイが出てくるが存在感はとても薄い

しかしこの話、イラストはアヤが主役っぽいのにアヤの台詞はほとんどなしで、流れとしては合体失敗→イングラム裏切り→R-2のシートは俺のものだ!というもの。主役はどう見てもライでしかない

そういうわけでアヤにスポットを当てた話はシークレットハンガーには一つもないということに

ACE-R


ART-1が強制的に選択されアルトアイゼンリーゼをボコるステージが2つ続く

しかもART-1はマイ用の調整をしたままでリュウセイが乗るから調整不足なんだとか

リュウセイは「マイに変な癖を付けると悪いから」とか言い出す。不完全な状態でもリーゼに勝てるリュウセイさんはすごいですね


ロブ「SRXとATXでどっちが強いか興味あったんだ」

それを言ったら不味いだろという台詞が当然のごとく飛び出すのは相変わらずの模様

411 名前:それも名無しだ[sage] 投稿日:2012/09/16(日) 12:15:40.43 ID:sA5+2ajq.net


OGクロニクル

SRXチームが敵と交戦していて合体中に3機の敵がRシリーズに特攻自爆してアヤだけ気絶

いつものようにリュウセイとライの友情話のためにアヤがやられてさあピンチだというお話

エキドナがいるので時系列としてはOG2のはずなのだが、アヤと一緒に合流したマイやヴィレッタは出てこない。ページ数の都合か?

ライ「俺が時間を稼ぐからアヤを連れて逃げるんだ」という大地の章と同じようなパターンなので、描いているのは八房だが寺田が背後で指図してるんじゃないかと勘繰りたくなる

終盤アヤが起きてストライクシールドを念動フィールドと併用して盾にして攻撃を防いで合体成功して、アヤの見せ場が来るか!?と思った次の瞬間にはもうダウンしてしまい、リュウセイオンステージ開幕でR-1とR-2の腕まで使って全弾発射

ブーステッドライフル、マグナビームライフル、ハイフィンガーランチャーあたりまではまあいいとして、

念動力を使うガウンジェノサイダー、ドミニオンボール、念動収束式レーザーキャノン、テレキネシスミサイル、ストライクシールドまでいっぺんに使ったもんだから、

リュウセイが本気を出せばアヤ必要なしというお決まりのパターンがまたしても展開されたのだった

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3.肥大化に耐えられなくなったシナリオとシステム、バランス

第2次、第3次、EX、第4次そして第4次S。「スーパーロボット大戦」は多くの作品を取り込んで肥大化を続けた。「原作再現」と言う大義名分を掲げてシナリオもキャラも消費してきた。

私は初プレイが第4次Sなので若干の語弊、誤解があるかもしれないがここまでのシリーズのシナリオは「ガンダム(宇宙世紀)+α(その他作品)」で構成されているといっていいと思う。

宇宙世紀という世界観は現実と比べても比較的リアリティがあり、何よりガンダムは現在進行中(当時の最新は逆襲のシャア「機動戦士ガンダム F91」)の作品であり扱いやすかっただろうから必然とも言える。

第4次Sまでに原作の殆どの敵は始末してしまった。そうなれば当然、新規参戦作品を主軸に据えざるをえなくなる。新作である新スーパーロボット大戦で主軸になったのは「機動戦士Vガンダム」「機動武闘伝Gガンダム」の2つ。

前述にある通り本作は失敗し続編が作られることなく闇に葬られた。そこでシリーズをシナリオもろともリセットすることを思いついた。それがのちの最大の売り上げを記録したスーパーロボット大戦αである。

スーパーロボット大戦α【スーパーロボット大戦α】

ここで以降の本シリーズの衰退を決定づけるほど、重大な失敗を犯してしまったことに諸君らは気づいただろうか?1つ目は、

「戦闘アニメーションのON/OFF機能」の付加である。

戦闘シーンをカットしたことで本作最大の弱点である「ゲームバランス」に目を向けさせてしまったのだ。そこにあったのはただのバランス調整の甘い作業レベルのシミュレーションでしかなかった。

そもそもなぜ「ゲームバランス」が弱点なのだろうか?それは本作が「兵器による戦争をリアルに体験する”難易度高め”のシミュレーション」ではなく「スーパーロボットが無双するのを楽しく眺める”難易度低め”のキャラゲー」だからだ。

「高度な戦略」に比重を傾けた「スーパーロボット大戦IMPACT」は初心者には「難しい上に敵が硬すぎて爽快感が皆無」だった。

スーパーロボット大戦IMPACT【スーパーロボット大戦IMPACT】

「キャラゲーとしてゆるめの難易度」に設定された「スーパーロボット大戦MX」は熟練者に「大味で隠し要素も攻略要素もまるでないぬるま湯」と称された。

スーパーロボット大戦MX【スーパーロボット大戦MX】

両方を納得させることが不可能なことはわざわざ言うまでもない。「スーパーロボット大戦α」で「2回行動」の修得タイミングが遅くなったこと、スーパーロボット大戦α外伝で完全に削除されたことも難易度の上昇と爽快感の欠如に拍車をかけたと私は分析している。

スーパーロボット大戦α外伝【スーパーロボット大戦α外伝】

2つ目は「熟練度」システムである。

「熟練値を獲得する=上級プレイヤーの証」という楽しさを見出すことには成功しただろう。だがそれと引き換えに「ターン制限による無闇な特攻の強要」「(キャラの好き嫌いを無視した)高難易度ボスキャラ撃破専用キャラ育成」など補って余りあるほどの不自由さを作ってしまったのだ。

さらに取り損ねることで消化不良感に常にさいなまれ、ソフトリセットやセーブ・ロードを繰り返すことでストレスは徐々に蓄積されていく。あえて問うが「熟練度」はほんとうに必要なシステムだったのだろうか?

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4.セールスポイントでありながらネックとなった戦闘アニメーション


スーパーロボット大戦の最大のセールスポイントである戦闘アニメーション。

広報はかつてこう言った「戦闘アニメーションは頑張って作っているのでぜひ見て欲しい。その為に戦闘アニメーションのOFF機能はつけていない」。と

この言葉は口にしたメーカーの考えている以上に重大なことだった。そしてメーカー当人達すらその重要さを理解してはいなかっただろう。

だからついに搭載したのだ。「戦闘アニメーションON/OFF機能」を。世界観のリセットと会社の命運をかけたのちのメーカー最大の売上を誇るスーパーロボット大戦αで。

スーパーロボット大戦α【スーパーロボット大戦α】

そして、この機能はとある事象を引き起こしメーカー最大のネックとなる。その事象とはゲームプレイと戦闘アニメーション視聴の分離である。

声優の肉声というアドバンテージを得た「戦闘アニメーション」は、その利点と共に致命的な弱点を同時に抱えた。その弱点は「読み込み(ロード)時間」の長さだ。

ロード時間の長さはメーカーのせいではない。読み込む容量を考えれば上出来だ。なにしろ、

「コマンド選択したキャラのBGM開始」→「戦闘画面への移行」→「味方ユニット画面に登場」→「味方キャラ喋る」→「味方キャラ攻撃動作」→「敵キャラ画面に登場→」「戦闘結果(命中or回避)」→「敵キャラ喋る」→「敵キャラの状況判定(生存or撃破)」→相手ターンへ

ざっくり分析しただけで実にこれだけ膨大な量の情報を処理しているのだ。おそらく想像を絶する細かいプログラムを組んでいることだろう。

そしてやりこんだユーザーには説明するまでもないが、これに「切り払い」「シールド防御」「援護防御」「バリア(ビームコート、Iフィールドetc)」などの処理も追加されるわけで、これを一瞬で読み込めというのは酷というものだ。

こうして生まれたロード時間というテンポの悪さが「戦闘アニメーションON/OFF機能」を搭載せざるをえない土壌を作った。ハードの性能が上がるごとにより豪華で高度、かつ長いアクションが要求されるようになったことも要因の一つだろう。

あと、これは個人的な意見になるが「戦闘をフルボイス」にしたのは失敗で実際は「キャラのメイン武器や本編で活躍した武装のみボイスやカットインで盛り上げる」が正解だったと私は確信している。(戦闘アニメーションの内容のみに限って言えば、SDガンダム GGENERATION-Fはある意味での最終型だと私は思う)

SDガンダムG_GENERATION-F【SDガンダム GGENERATION-F】

フルボイスを「失敗」と称する理由は無駄が多すぎるからだ。キャラ・ユニットの組み合わせと戦闘結果はあまりに多く、すべての戦闘アニメーションを見たいユーザーは多くない。

たとえば「連邦兵(モブキャラ)対ジオン兵(モブキャラ)」とかのフルボイスが楽しい人は少ないと思う。

しかもどれだけ一生懸命作りこんだとしても「戦闘アニメーションON/OFF機能」でOFFにしてしまえばすべては徒労に終わるのだ。

そして戦闘アニメーションをわざわざONにして見るユーザーの目は肥え、半端な完成度では許されなくなりメーカーにさらなる負担を強いる。

こうしてスーパーロボット大戦最大の見せ場「戦闘アニメーション」は、

ユーザー側には「原作再現は言うに及ばず技術の粋を尽くした、時間を潰してみる価値のある高水準のアニメーションを要求」され、

メーカー側は「原作再現はやって当たり前、あらゆる作品のカメラワークや凝ったエフェクトを極限まで追求することを強いられ、わずかな妥協も許されない。それでいながら一度も日の目を見ないかも知れないアニメーションを全力で作らなければならない」という状況になった。

戦闘アニメーションはこれからも進化し続け「ユーザーの僅かな楽しみ」を提供し「メーカーへの莫大な負担」を今後も強いていくことだろう。

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5.迷走するシステムが出した解答「小隊システム」

新シリーズのフラグシップとしてスタートしたスーパーロボット大戦αはシリーズ最大の売り上げを記録し、続編スーパーロボット大戦α外伝も一般的には大成功と言っていいだろう。

だが、ここで旧作のシリーズと同じ問題に直面する。シリーズ化による参戦作品とキャラクターの増加。その不可避の問題にメーカーが出した解答が「小隊システム」である。

本システムは第2次スーパーロボット大戦αにて初めて採用された。ユニットを小隊単位で扱うことで「出撃枠数の増加」と「戦略の多様化」「小隊による複数ユニット共演」というメリットを生み出した。

第2次スーパーロボット大戦α【第2次スーパーロボット大戦α

そして、シリーズ最終作第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-でも継続して使用された。

第3次スーパーロボット大戦α【第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-

…だが、このシステムは失敗だったと私は認識している。本シリーズの売上減少に歯止めを掛けることは出来なかった。理由は簡単だ。「本作に採用するにはシステムがちぐはぐで欠陥だらけ」だからだ。

まず小隊編成に時間がかかりすぎる。各ユニット同士の競合が多すぎるのだ。

簡単に気付く点だけでも

・空を飛べない(or着陸不可や着水不可)ユニットは小隊編成の足を引っ張る

・移動力の低いユニットは小隊移動力そのものを下げてしまう

・修理・補給は小隊長にならなければ使えないので編成の新たな悩みのタネとなる

・精神コマンドが小隊ごとに片寄るとうまく機能しなかったり連携しづらくなる

・各ユニット・キャラごとに小隊長・小隊員の向き・不向きの差が大きい

・小隊長選抜者により小隊長能力が異なりプレイの快適さがかなり変化する

・小隊員は小隊攻撃の射程距離や性能を統一しないと最大の力を発揮しきれない

・ユニット編成にコストが設定されている(好きなユニット同士が組めないなどの弊害)

実にこれだけある。さらにシステム側からの妨害もあるのだ。

・シナリオが進むごとに使用可能ユニットが増えるたび最善の編成が変わる。

・シナリオによるユニットの離脱・再加入ごとに編成をし直さなければならない。

・原作再現イベントによる強制出撃で小隊から離脱させられる。

どうだろう、以上の点を踏まえると私はスーパーロボット大戦に「小隊システム」は採用するべきではなかったと言ってしまえるのだが。正直な話、面倒すぎて周回プレイする気など起きない。

私個人のひどい本音を言ってしまおうか。「見たいのは戦闘アニメーションだけだし、動画で視聴すればそれでいいや」と。

どうせ戦闘アニメーションをOFFにすれば残ったのは面倒なシミュレーションと下手なシナリオライターが作ったひどい原作改変とムダに長い紙芝居インターミッションしか残らないのだから。

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最後に余談。タダノヒトリゴトデス

私が最後にプレイしたのはスーパーロボット大戦Z。主人公はセツコ・オハラ。

スーパーロボット大戦Z【スーパーロボット大戦Z】

ちなみに周回プレイはおろか一回目のエンディングすらも迎えていない。理由は今まで書いてきたこと以外にもいくつかある。

・セツコの不幸ぶりが可哀想過ぎて見ていられなかった

・オリキャラ(とくにアサキム)が癪に触ってひどいストレスになった

・熟練度を獲得したら難易度が高すぎてダレた

・ガンダムXのオプションパーツの取得条件が熟練度全獲得とあとで知ったから

「バロン化」と呼ばれるキャラゲー最低のバグをメーカーが黙認したから

・新規参戦の魅力の無さに落胆(グラヴィオン、アクエリオン、エウレカセブンetc)

こんなところ。そんなわけでスーパーロボット大戦をプレイするユーザーが一人減ったわけです。

今後もシリーズをプレイし続ける方たちへ「頑張って下さい。今後も大好きなロボットが活躍する所がいっぱい見られて充実した時間を過ごせるといいですね」

同じくプレイをやめてしまった人たちへ「お疲れ様でした。私と同じようなストレスを抱えてしまったのかな?ゲームはこれだけじゃありません。娯楽は他にいくらでもあります。他の楽しいもので今後は時間を使うことにしましょう」

「スーパーロボット大戦」シリーズへ

過去の歴史に埋もれるはずだった作品に興味を持ち、視聴する機会に恵まれたのは間違いなく本作のおかげです。楽しい時間を過ごすことが出来ました。今まで一緒だった時間は自分にとって宝です。

今までありがとう。そして、さようなら。

 


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